導入事例

VMwareを用いたサーバーの仮想化

VMwareを用いたサーバーの仮想化

サーバーの仮想化とは

サーバーの仮想化とは、一台のサーバー内に、複数台のサーバーをあたかも別のハードウエアに存在しているかのごとく作ることができるという技術のことです。
仮想化で作成されたサーバーは、単一のサーバー上で動いていてもお互いに干渉することはありません。


例:1台のサーバーで、人事システムの仮想化サーバーと会計システムの仮想化サーバーを動かしていた場合、人事システムのサーバーへ再セットアップやプログラム修正などをしていたとしても、会計システムのサーバーには何の影響も無く、そのまま稼動を続けることが出来ます。

仮想化に至る経緯と課題

公益法人会計システムとグループェアを運用するためアイアットOECのデータセンターにて3台のサーバーのホスティングの契約をいただいていました。
このホスティングサーバーは、お客様拠点26箇所とフレッツグループ(VPN接続)で結ばれており、公益法人会計システムとグループウェアが稼動していました。
しかし、ホスティングサーバーの機器の老朽化も進んでおり、機器故障、データ破壊などのリスクがありました。
そこで、リスクヘッジとしてホスティングで動いるサーバーをアイアットOECのデータセンター内にあるVMwareを用いた仮想化サーバーへ移行し統合することとしました。

サーバーを仮想化一台に統合

仮想化のタイミングとしては公益法人会計システムがV9からV12に移行するタイミングで行うことにしました。
仮想化サーバーでは、公益法人会計V12 With SQL 30クライアントとグループウェアのアプリケーションとデーターベースが動いています。

ネットワーク図

物理サーバー(ホスティングに利用していたいサーバー)のラックから仮想環境のラックへのLANケーブルの引き直しが少々大変ではありましたが、 物理サーバーから仮想化サーバーへのテスト変換も問題なく、本番の移行もスムーズに行えました。
エンドユーザ様によっては物理サーバに障害が発生していて移行が困難な場合もありますが、今回は計画通りスムーズに行えました。

サーバーを仮想化するメリット

お客様からするとシステムがバージョンアップしただけという感覚です。
しかし、CPUやメモリ、ディスクが足りなくなった時に、拡張がホスティングと比べて容易にできるなど、将来的に見ればお客様にもメリットがあります。
また、ハードウェアの障害が起こっても冗長化されており、ダウンタイムが少なくて済みます。
サーバーの老朽化を気にしなくても良いなどのメリットもあります。