会社概要

DXへの取り組み

アイアットOECのDX推進に向けた取り組み

株式会社アイアットOEC 代表取締役社長 楠田 教夫

当社を取り巻く環境の変化

「生成AIの台頭による事業環境のパラダイムシフト」
ポストコロナ時代を迎え、テレワークやクラウドサービスの活用は定着し、多様な働き方は不可逆的な潮流となりました。企業活動におけるDXの取り組みは、もはや特別なものではなく、事業継続の前提条件となっています。 このような状況下で、2023年以降、生成AIが急速に社会実装され、ビジネスの在り方を根底から変える新たなパラダイムシフトが起きています。生成AIは、単なる業務効率化ツールに留まらず、知的生産性を飛躍的に向上させ、企業の競争優位性を左右する極めて重要な要素となりました。 

「AI活用によるリソース創出と企業変革(CX)への挑戦」
一方で、国内の生産年齢人口の減少は継続し、私どもにおいても、特に新卒採用の確保や従業員年齢構成の偏りといった課題は、より一層深刻さを増しています。 この「深刻化する人手不足」と「生成AIの台頭」という二つの大きな環境変化を踏まえ、当社が持続可能な企業として成長し続けるためには、現在行っているDXをさらに加速させる必要があります。生成AIを戦略的に活用して一人ひとりの生産性を最大化し、既存業務の高度化と抜本的な省力化を実現することで、新規分野へ挑戦するためのリソースを創出します。 各部門の業務改善を起点とした部門横断でのプロセス変革にAIを活用したDXを推進し、企業組織全体の変革(CX:コーポレートトランスフォーメーション)へと繋げていきたいと考えています。 

DX推進ビジョン

「お客様と共創できるDXソリューションを提供」
新型コロナウイルス感染症拡大は、企業の働き方だけではなく、企業文化までも変化を与えた出来事であり、その変化は更に進化を続けています。
労働人口の減少が加速化していく未来に向けて、私どもがお客様や社会にできることは、ITを活用した未来を共創できるソリューションの提案です。
私どもの強みの一つである自社クラウドサービス(ノーコードツール@pocket)を基盤とし、様々な業務改善クラウドサービスとの連携を実現したプラットフォームの構築は、お客様のDX推進を力強く支援できるソリューションだと確信しています。
社内環境に於きましても、部門を跨るプロセスのDX化を実現するために上記プラットフォームをフロント業務、バック業務、開発業務のデータウェアハウスとして、蓄積、整理、共有、活用ができる仕組みをすでに始めており、CX(コーポレートトランスフォーメーション)の実現を目指していきます。
DXの人材育成として、「デジタルデータを活用できるデザイン思考と行動が行える」教育を全社レベルで進めていきます。
DXを推進していくためには、データドリブンを経営戦略、組織編成、部門行動に取り入れた企業文化の構築が必要であり、DX人材の育成は重要であるととらえています。

DXビジネスモデル

私どもの強みの一つであるノーコードツール@pocketを様々なクラウドサービスと結びつけるハブのような役割と位置付け、DXツールに必要なデータを整理できる機能、データを集約できる機能、データを集計できる機能を最大限お客様に活用できる環境を提供していくことをビジネスモデルとして捉え進めていきます。 また、このような環境を継続的に提供できるDX人材の育成と環境変化に柔軟に対応できる組織編成が可能な企業文化の醸成を進めていきます。 

DX戦略について

1. 顧客体験
(1)  @pocketのサポートwebサイトの活用(IDやプランの変更、問い合わせの非有人対応)を充実し、お客様が利用しやすいサービス環境を提供します。
(2)  DX推進につながる他社サービスとのAPI連携を拡大し、@pocketを中心にフロント業務、バック業務の両面からDXの支援につながるツールを目指し構築していきます。

2. データ活用
販売手法として複雑化するデジタルマーケティングの対応を更に充実させ、経営判断だけではなく各部門内でも迅速で適切な判断ができるように案件活動の可視化、業績速報の可視化を行っていきます。バック業務の効率化を目的に人材育成状況の可視化、社内手続き、社外手続きのクラウド活用の拡充を行っていきます。

3. DX人材育成
DXワークショップを実施しDX思考の取り組みができる人材育成を行い、お客様のDX推進を支援していくことができる体制づくりを行います。

4.柔軟な組織編成
リスキリング対応として、社内の全ての職務についてのスキルや能力の取得分布を可視化し、人材育成計画に利用できるよう進めていきます。

5.AIの活用と安全性の確保
DX推進におけるAI技術の活用にあたり、情報の正確性を担保し、顧客との信頼関係を強化することを基本方針とします。その実現のため、AIに投入する情報の安全性を確保する社内規程を策定し、セキュリティ基準を満たすツールの選定と、全社的な適正利用を徹底いたします。

戦略イメージ

@pocketは、DX推進を支援できるノーコードタイプのクラウドサービスです。アプリ(入力フォーム)を自由に作成できアプリ間で情報の連携が行えます。更にデータ活用範囲を広げるために他社クラウドサービスなどとのAPI連携も可能となっており、様々な部門のフロント業務を@pocketで登録、可視化を行い必要なデータはAPI連携により、基幹システムや他社サービスと連携できる仕組みも構築が可能です。
@pocketを中心とした仕組みをDX推進プラットフォームとして、社内での活用にとどまらず、お客様にも提供をしていく取り組みを行っています。

DX戦略実現のための推進体制

「全員が参加できる取り組みを推進」
全社員が参加し取り組んで行くことができるDX推進環境の構築を目的にDX推進プロジェクトを発足致します。
プロジェクトメンバーは、各グループのGM全員を推進メンバーとして構成をすることにより、全部門、全社員で取り組む意識づけができる環境づくりを行います。
推進メンバーは、KPIを達成するための活動を部門内で計画的に実施し、達成に向けた課題対策を行います。
活動状況を推進リーダーがまとめ、役員会での報告を経て事務局に提出しwebサイトにて公開を行います。
プロジェクトの定例会では、DX戦略の実現に向けた各部門の課題と対策を共有し、必要に応じて役員会へ提案を行い承認を得て、継続的に活動を推進していきます。さらに社内の営業、開発、マーケティングにかかわるメンバーで構成された第2期AIプロジェクトを2025年3月に立ち上げ新しい技術の活用を進めています。

「DX人材の育成と確保について」
DX思考を取り入れた業務ができる人材の育成として、若手、中堅、マネージャーの各階層別のDX思考ワークショップを内外部の講師を招いて開催をしています。またDX思考につながる教育プログラムへの予算増をDX人材の確保を目的とした投資ととらえ進めていきます。

推進体制

DX戦略実現のための環境整備

1. データウェアハウスとして@pocketを活用
基幹ツールとの連携だけではなく顧客情報、営業活動情報、顧客導入情報、問い合わせ情報、社員管理情報などを@pocketに情報を集め、共有や可視化を行うことにより、デジタル活用の環境を更に強化していきます。

2. ネットワーク環境の強化
働き易い環境で効率的な業務を行うことを目的にフリーアドレスを導入しています。その環境を最大限活かすために全社内で無線LAN環境をストレスなく利用できる回線の整備を行い、セキュリティ強化対策として社内利用のPCやモバイル端末全てにデジタル証明書をインストールし、認証端末のみが利用できる環境としています。

3. 各部門でのマネジメントや意思決定のデジタル活用
情報の管理だけではなく、迅速な意思決定や戦略実現のためのマネジメントに@pocketに蓄積された情報を活用していく取り組みを更に強化していきます。

4. DX人材育成への投資
DX思考の人材育成を目的としたワークショップなどへの投資を通常のスキルアップ教育とは別に予算化し進めていきます。

5. AIの活用と安全な利用環境の提供
AI活用による自社のDX推進をさらに進めていくために安全な情報の利用環境を提供していきます。

DX認定事業者

当社は2023年11月1日付けで経済産業省が定めるDX認定制度に基づく「DX認定事業者」として認定されました。

DX成果指標

1. DX人材育成
DXスタンダードレベル認定者(3年間で3名以上取得)
DX思考を目的としたワークショップ、研修の開催(年1回以上開催)

2. DX推進ツール@pocketの販売促進
@pocketの累計契約団体数(前年対比130%以上)
webやMA、過去データを活用した商談数(前年比105%以上)

3. 環境変化に対応できる柔軟な組織編成の準備
スキル習得分布が把握できるアプリの作成(職務とスキルの棚卸を行い2025年度中に完成)

DX推進状況について

進捗状況ダウンロード
PDFダウンロード DX進捗状況(2024.08版)  (PDF/335KB)

PDFダウンロード DX進捗状況(2023.08版)  (PDF/309KB)

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